外国為替取引(FX取引)は、異なった国の2つの通貨を売買(交換)することで、たとえば「1ドルを何円で両替(交換)する」という取引です。
朝のニュース番組で、ニューヨーク株式市場の動向と共に、(たとえば)「前日のNY外国為替市場でドル円は、1ドル=84円05-10銭で取引を終えました」と、取引状況が報道されます。でも、外国為替取引は、東京証券取引所のような取引所があるわけではありません。銀行や証券会社、外国為替仲介業者などの市場参加者は、専用回線を使って相対取引しているのです。
また、間接的に個人でも外貨預金や海外旅行で使う外貨への両替などで、すでに市場参加しています。
外国為替取引(Foreign Exchange Trading)で取引される価格(プライス)はファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)やテクニカル要因などで、常に変動しています。
外国為替市場は、1日約2兆ドルもの規模の取引量を誇る、世界で最も流動性の高い巨大な金融マーケットです。外国為替取引は、月曜日早朝のオセアニアから始まり、アジア、欧州、米国へとつながって、24時間不眠不休で取引されるボーダーレスのマーケットです。
外国為替取引には、為替レートの変動の中で、機関投資家や輸出入企業が為替リスクをヘッジするだけでなく、相場の変動を利用して利益を得るスペキュレーター(投機家)が、マーケットに参加しています。
1998年外為法の改正により、個人投資家でも自由に外貨取引できる「外国為替証拠金取引」という金融商品が生まれました。
外国為替証拠金取引は、「証拠金」を預託して、レバレッジ効果を生かすことで、少ない元手で大きな額の外貨取引をする、しかも差金決済によるハイリスク・ハイリターンの金融商品です。
これまで一般投資家ができなかった「すでに保有する外貨資産や貿易決済の為替ヘッジ」が、外国為替証拠金取引で可能にもなりました。
スワップ金利の獲得や分散投資、また各種要因(経済指標・通貨当局の発言など)による為替変動を利用して利益を得る目的で通貨を売買するスペキュレイティブ(投機的)な取引もできることで、積極的な資産運用を目指す一般投資家(デイトレーダー)も誕生しています。ただし、外国為替証拠金取引は、リスクの高い金融商品であることから、「余裕資金で取引参加」は、いうまでもありません。
外国為替証拠金取引(以下、「本取引」という)は、元本が保証されていない金融商品です。本取引は、レバレッジ効果により、証拠金額に比して大きな取引金額での取引を行うことで、短期間で利益を獲得することも可能ですが、外国為替取引のその動向によっては、預け入れている証拠金を上回る損失が出ることもあります。また、ロスカットルールにより、思ってもいなかった約定レートで決済され、預入証拠金のほかに清算金を徴収される場合もあります。本取引の仕組みやリスクを理解したうえで、本取引を始められることをお勧めいたします。
外国為替証拠金取引に伴うリスクの存在: